電気・空調衛生の大手サブコンを紹介。気になる平均年収は?各社の手掛けた仕事も

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電気や空調衛生などの設備関連の専門工事会社であるサブコン。建物の快適性を高めるには欠かせない存在であり、工事においても大きな役割を果たします。

サブコンは、全国で活躍する企業や特定の地域で圧倒的なシェアを誇る企業など、運営方針がさまざまです。
そこで、今回は大手サブコンと呼ばれる企業を紹介します。
平均年収にも触れますので、サブコンで働こうと考えている方はぜひご覧になってみてください。

ゼネコンとサブコンの違い

まずは、サブコンについて簡単に説明します。ゼネコンと名前が似ていますが、役割が大きく異なるので違いを理解しておきましょう。

ゼネコン(ゼネラル・コントラクター)は、“ゼネラル”という言葉が示すとおり、建設に関する設計・施工・研究などを総合的に請け負う会社です。

一方、サブコン(サブ・コントラクター)は、設備関連の工事を請け負う会社であり、専門分野に特化しています。代表的な専門分野としては、電気・空調衛生・通信などが挙げられます。

工事現場においては、元請業者であるゼネコンが下請業者であるサブコンに工事を発注するのが一般的です。そのため、サブコンは大工や鳶などの下請業者と同様に、ゼネコンの施工管理者のもとで作業を行うことになります。

なお、施工管理の仕事については以下の記事で解説していますので参考にしてください。

近年は、BIM(Building Information Model)の普及が進み、3次元で各部材の干渉チェックを行うプロジェクトが増加傾向です。さまざまな配線・配管を行うサブコンは、重ね合わせにおいて中心的な役割を果たす職種のひとつであり、存在感が増しています。

また、サブコンは竣工後のアフターメンテナンスやリフォーム、リノベーションといった作業との関係性も強く、活躍の機会は多いといえるでしょう。

電気の大手サブコン

電気サブコンは電力会社を母体としている特性上、地域密着型の会社が多いのが特徴です。
ここでは、関東・関西・九州の大手サブコンを紹介します。

株式会社関電工

売上高:4,700億円
平均年収:748万円
(参考:2023年3月末時点の有価証券報告書)

関電工は、「東京電力」を親会社に持つことから、関東地方を中心に電気設備工事や通信工事を強みとするサブコンです。

東京のシンボル「東京タワー」「東京スカイツリー」、国内初の超高層ビル「霞が関ビルディング」、東京行政の中心「東京都庁第一本庁舎」、サッカーの聖地「国立競技場」など、歴史に残る建物を多く手がけています。

株式会社きんでん

売上高:5,242億円
平均年収:850万円
(参考:2023年3月末時点の有価証券報告書)

きんでんは、「関西電力」グループのサブコンです。
関西地方を中心に、電気設備や計装設備といった事業を扱っています。
全国一の売上高を誇り、平均年収も高いのが特徴です。

1970年の「日本万国博覧会」の電気供給で中心的な役割を果たしたほか、インテリジェントビルの先駆けである「アークヒルズ」、関西の窓口「関西国際空港」などを手掛けています。

株式会社九電工

売上高:3,330億円
平均年収:685万円
(参考:2023年3月末時点の有価証券報告書)

九電工は、「九州電力」グループのサブコンであり、地域密着営業が強みです。
九州・沖縄全域に100以上の事業所を持ち、九州地方における圧倒的なシェアを誇ります。

イルミネーションが人気の「福岡タワー」、福岡ソフトバンクホークスのホームスタジアム「福岡ドーム(現:PayPayドーム)」、博多駅の休憩スポット「KITTE博多」など、九州を代表する建物を手掛けています。

空調衛生の大手サブコン

続いて、空調衛生の大手サブコンを紹介します。大手ゼネコンにも引けを取らない平均年収が特徴です。

高砂熱学工業株式会社

売上高:2,441億円
平均年収:945万円
(参考:2023年3月末時点の有価証券報告書)

高砂熱学工業は、業界トップの売上高を誇る空調衛生サブコンです。
技術力が優れており、特許取得件数は769件(2023年3月時点)にものぼります。

主な施工時実績には、「東京ドーム」や「大阪ドーム」といったドーム建築、「横浜ランドマークタワー」や「六本木ヒルズ森タワー」などの高層建築、「渋谷ヒカリエ」や「東京ミッドタウン」といった商業・オフィスビルなどがあります。
建物の用途、規模に関わらず活躍している企業です。

株式会社大気社

売上高:1,333億円
平均年収:966万円
(参考:2023年3月末時点の有価証券報告書)

大気社は、高い平均年収が魅力の空調衛生サブコンです。
2022年3月末時点の有価証券報告書では、平均年収が1,000万円を超えています。
自己資本比率53.1%(2023年3月期実績)を誇る安定した財務基盤が特徴です。

「住友不動産新宿グランドタワー」や「日産自動車株式会社栃木第2塗装工場」などの国内施設のほか、「ブルーポートホアヒン リゾートモール(タイ)」や「アメルタインダ大塚スカブミ工場(インドネシア)」などの海外施設を多く手掛けています。

ダイダン株式会社

完成工事高:1,796億円
平均年収:898万円
(参考:2023年3月末時点の有価証券報告書)

ダイダンは、ビル・医療施設・産業施設の空調設備や、水資源の保全に配慮した給排水衛生設備を強みとする空調衛生サブコンです。
「光と空気と水を生かす」をスローガンに掲げ、100年以上の歴史で培ってきた技術と経験をもとに、サステナブル社会への貢献を命題としています。

データセンター「NRT10」、研究開発施設「Kurita Innovation Hub」、オフィス「ひろぎんホールディングス本社ビル」、複合商業施設「グランフロント大阪南館」など、多岐にわたる用途の建物を手掛けています。

サブコンの詳しい情報は転職エージェントに聞くのがおすすめ

サブコンは専門色が強いため、仕事内容や働き方は会社によってさまざまです。
建築業界に特化した転職エージェントなら、各サブコンの事情に精通しているため、より詳細な情報を聞くことができます。

興味がある方は、ぜひ「建築転職」にご相談ください。

おわりに

サブコンは建設工事において欠かせないポジションであり、快適な建物をつくるために重要な役割を果たします。
建築主やゼネコンから求められる要求が高く苦労する一面もありますが、その分やりがいのある仕事といえるでしょう。
大手サブコンまでステップアップできれば年収1,000万円も夢ではありません。
興味のある方は、ぜひ「建築転職」から応募してみてください。

この記事を監修した人

プロフィール写真

株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武

保有資格:1級施工管理技士・一級建築士

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