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竹中工務店(株式会社竹中工務店)は、1937年に設立された建設・開発事業を行う企業です。大阪市中央区に本社を構えており、2022年1月現在の従業員数は7,757名(うち一級建築士2,397人、一級建築施工管理技士2,280人)となっています。
「スーパーゼネコン」と呼ばれる、建設業界でも最大手企業の一つである竹中工務店は、東京タワー、日本武道館、全国のドーム球場など、日本のアイコンと言える数々の有名な施設を施工しています。
その他にも、全国の美術館や、東京ミッドタウンなどの商業施設、病院、オフィスビル、ホテルなども手がけており、日本人で竹中工務店が施工した建物に足を踏み入れたことのない人はいないのでは?と考えられるほど、私たちの生活に密接な企業です。
当記事では、そんな竹中工務店への転職を希望するかたに向けて、企業情報や転職・中途採用の情報、募集職種や仕事内容、求める人材、年収、福利厚生についてご紹介していきます。
目次
竹中工務店への転職希望者が知っておくべき企業情報
竹中工務店について理解するため、その歴史から紐解いていきましょう。
竹中工務店は、さかのぼること1610年に織田信長の家臣であった竹中藤兵衛正高が創業しました。「設計と施工を一貫して請け負うこと」を「工務」と名付け、それを請け負う仕事を「工務店」と定義したのも、なんと竹中藤兵衛正高だそうです。
今では日本中に存在する「工務店」の第一号が竹中工務店となるわけですから、本当に深い歴史のある企業なのですね。
竹中工務店の特徴と実績
創業時から設計施工一貫方式を貫いている竹中工務店には、設計に関わる沢山の一級建築士が在職していることも特徴です。
2022年1月の資格者数を調べると、竹中工務店全体の一級建築士は2,397名、一級建築施工管理技士は2,280名と、同業他社の中でもトップクラスの資格保有者数を誇ります。
そんな質の高い技術と知識を持つ建築士たちに支えられ、さまざまな巨大建築物を建てることで日本の発展に貢献してきた竹中工務店は、国内の優秀な建築作品と受賞者を表彰する「BCS賞(※1)」や「BELCA賞(※2)」を幾度も受賞しています。
具体的には、2020年度までに受賞したBCS賞は、設計で116件、施工で229件。BELCA賞に関しては設計で36件、施工で74件と数えられ、いずれも華々しい功績を残しています。
尚、建築士の仕事内容についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
※1 BCS賞:国内の優秀な建築作品を表彰する賞
※2 BELCA賞:長期にわたって適切な維持・保全を実施した建築物や優れた改修を実施した建築物に与えられる賞
竹中工務店の主な仕事内容
さて、前項で竹中工務店の歴史や特徴、受賞歴について学んだところで、本項では具体的な仕事内容を見ていきましょう。
竹中工務店での業務を大きく分類すると、建築技術、設計、設備の三種類の部門に分けられます。以下に、それぞれの業務内容をまとめてみました。
建築技術(建築施工管理・内勤 技術部門・プロダクト)
<建築施工管理者>
建築工事の最前線で品質・コスト・工期・安全・環境が高いレベルで満たされるように計画・管理を行います。また、建築現場の膨大な人員や使用される資材をマネジメントしたり、建物が設計の意図通りになるように調整する役割も担います。
尚、施工管理職の仕事内容についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
<内勤 技術部門>
設計図に基づいて、どのようにして建物を作るかを検討します。また、設計部門や施工部門、営業部門などと連携しながら、品質・コスト・工期・安全・環境面を考慮して最適な工事方法を立案し、施工段階では計画通りの工事が行われているかのチェックや調整の確認も行います。
<プロダクト>
設計施工(デザインビルド)の価値を生かし、図面(詳細図・施工図)を起こします。また、設計から生産への橋渡し役として、設計部、見積、調達、品質、技術、作業所といった部門との連携も行います。
設計(建築設計・環境設計・構造設計)
<建築設計>
建築主へのヒアリングを元に図面を作成します。施工段階では、施工部門と協力して設計図通りの工事が行われているかを確認したり、必要に応じて設計の変更を行ったりするなど、チェックやハンドリングの役割も担います。
<環境設計>
建築形態や仕様、設備システムなどによって変わる快適性やエネルギー消費性能、総合的な環境性能などを予測評価し、設計図書への作り込みを行い、稼働後には実績を評価していく役割を担います。
<構造設計>
強度や地震への備えの最適地を導き出し、建物の安全性を確保する役割を担います。ビルやホール、スポーツ施設など、建設する施設それぞれにある安全面から見た課題を踏まえ、構造計算、構造図の作成、免震構造や制振構造などの検討を行います。
設備(設備設計・設備施工管理)
<設備設計>
空調や電気、水道など、各種設備の専門家として「どのような設備を用いるか」「どこに配置するか」を検討し、設計図にします。また、工事費を算出したり、工事担当者が作業を行う際の指針となる詳細な図面の作成も担当します。
<設備施工管理>
設備の専門技術者として、電気や水道、空調など、設備に関する施工プロセス全体をマネジメントします。
具体的には、施工計画の詳細立案や工程管理、施工品質の管理、原価管理、施工図面の作成が業務範囲となり、建築設計者や建築施工管理者との連携も大切なポジションです。
中途採用・キャリア採用の求人募集はある?求められる人材は?
竹中工務店は中途採用(キャリア採用)を募集しているのでしょうか。コーポレートサイトを覗いてみると…ありました!2022年10月時点では、前項で挙げた主要となる部門のほか、インテリアデザインなどの求人も掲載されています。各職種の必須条件を抜粋すると…
<施工管理(建築)>
高卒以上、施工管理実務経験(5年以上)、一級建築士もしくは1級建築施工管理技士の資格保有者。
<設備設計>
大学卒業以上、設備設計の実務経験(5年以上)、一級建築士もしくは建築設備士の資格保有者。
<インテリアデザイン>
建築学科、インテリアデザイン系学科、美術系学科の大学または専門学校卒以上。二級建築士もしくはインテリアプランナーの資格保有者。オフィス、宿泊施設、商業施設等のインテリア設計業務経験(5年以上)。
…と記されています。
求められる人材については、即戦力であることのほか、経営理念である「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」ための「強い覚悟と粘り強さ」、「ルールの中での創意工夫」、「チームワークと情熱」を持っていることなどが挙げられていました。
竹中工務店の年収は?福利厚生は充実している?
竹中工務店の有価証券報告書によると、社員の平均年収は989.8万円と記されています。この数字は、竹中工務店と同規模のスーパーゼネコン3社(鹿島建設・大林組・敷地建設)と比較すると上から三番目となります。
しかし、国税庁が集計している民間給与実態統計調査での正規雇用者の平均年収である495.7万円からすると約2倍となりますから、かなりの高年収と言えるのではないでしょうか。
そうは言っても職種によってばらつきがあるのでは?と思うかたもおられるかも知れませんが、竹中工務店では職種による賃金制度の差はないそうです。
つぎに、竹中工務店の福利厚生についてはどうでしょうか。
コーポレートサイトを開いてみると、竹中工務店には一級建築士をはじめ国家・民間資格の取得を積極的に後押しする資格取得支援制度が充実しているようです。
また、海外留学制度も実施されており、竹中工務店の社員になると海外の大学院、研究機関、会計事務所、設計事務所等に留学して、経営管理、設計、施工、技術などの諸分野に関する研究や知識の吸収、国際的視野を育むことができます。
そのほか、自律したキャリア開発を行えるよう、「技術研究所研修生制度」や「国際ビジネス研修生制度」といった社内公募研修制度も実施されています。
転職で竹中工務店を狙うならエージェントの利用がおすすめ
竹中工務店への転職を希望する場合、個人の力だけではなく、転職のプロの手で求職者をサポートしてもらえる「転職エージェント」を利用するのが良い手段でしょう。
なぜなら、求職者が個人で企業に直接応募するより、転職エージェントを利用することで、全く同じ人材でも面接までこぎつけやすくなり結果的に成功確率がアップするからです。
特に、竹中工務店のような大手ゼネコンに転職を希望するのであれば、建築業界に特化した転職エージェントの利用をおすすめします。
建築系技術者の転職に特化した人材サービスを具体的に挙げると、「建築転職」があります。「建築転職」は「確かな腕・適正な価格・良い人柄 」を兼ね備えた、全国1万人の職人ネットワークを持っており、「建設業で働く人が選ぶ 転職エージェント No1」建築転職が3冠を達成した実績を誇る転職エージェントです。
「建築転職」の運営会社であるトップリフォームは全国で施工請負を実施している会社ですので、求職の面談や相談は建築現場を熟知したメンバーによるアドバイスを受けられるという安心感があります。
スーパーゼネコンである竹中工務店の求人の取り扱いもあるため、建築業界で転職を考えているならぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。
おわりに
当記事では、竹中工務店の企業情報や転職・中途採用の情報、募集職種や仕事内容、求める人材、年収、福利厚生についてのご紹介をお送りしました。
効率的に転職活動を行うためには、業界に特化した転職エージェントに登録して、担当者とのカウンセリングで気軽に相談することがベストな手段です。
求職者の皆さんが晴れて竹中工務店に転職し、満足度の高い年収を得て、転職前より良い環境で働けるよう願っています。
この記事を監修した人
株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武
保有資格:1級施工管理技士・一級建築士
最後までお読みいただきありがとうございます。
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