ハウスメーカーの設計職の仕事内容や必要な資格を解説、転職に役立つ求人例も紹介

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ハウスメーカーの設計職において、仕事内容・必要資格・やりがい・求められる能力等を徹底解説します。これからハウスメーカーの設計職を目指そうとする人が、仕事内容や「やりがい」を明確にイメージできることに加えて、関連する資格取得も後押しできる内容になっています。

ハウスメーカーとは?

実は、「ハウスメーカー」という言葉に正式な定義はありません。ハウスメーカーとは、自社で生産設備を保有しており、工業化(プレハブ化)または建築資材の一部を規格化することによって注文住宅の大量生産を全国規模で展開できる企業を示しています。つまり、ゼネコン・工務店・設計事務所と近い業務内容であっても異なる特徴を持っているのです。

ハウスメーカーには、工業化(プレハブ化)と大量生産が可能であるという特徴があります。具体的には、行政より型式適合認定(このような仕様・工法・規格で家を建てますという認可)を取得して、その規格内で設計・施工を行います。そのため、本来であれば家を建てる個人に必要な各種手続きを簡略化できることが大きな特徴です。

ハウスメーカーの設計職の仕事

ハウスメーカーの業務は、①請負契約前、②請負契約後、③工事着工後の3つに分類することができます。設計業務として関わる場合は、②が主たる業務です。その他の段階①②において主たる業務部署は、営業や施工チームになります。

①請負契約前(企画)

この段階では、お客様(購入者)が住宅を建てることを検討している状態です。どのハウスメーカーで依頼しようか、土地はどこにしようか、建物の規模などの想定も決まっていません。

ここでは、複数のハウスメーカーが自社を選んでもらえるように営業活動を行います。具体的には、外観デザインとしてシンプルモダン・ナチュラル・和風・洋風等の過去の建築実績が、お客様(購入者)の要望に近いかどうかを確認することに加えて、木造・鉄骨などの構造や工法に関しても自社ならではの特徴を分かりやすく説明という仕事です。

一般的には、木造は断熱性に優れており初期費用が安いメリットの一方で、鉄骨造は地震などの天災に強いという特徴があります。つまり、この段階では営業職の仕事が中心のため、設計職の担当はほとんどありません。

②請負契約後(企画・設計段階)

この段階から設計職が業務を統括します。まずは、お客様(購入者)と営業職と打ち合わせを行い、住宅(面積・高さ・間取り)の構造に加えて、材質・配色・照明等の詳細をつめることが重要です。ここで、インテリアコーディネーター(壁紙の配色担当)等を交えて外観・内装デザインに加え、構造・工法等のプランを作成していきます。

方針が決まり次第、具体的に設計業務に着手します。ここでは、CAD(Computer Aided Design)を用いて図面のモデル化を行い、視覚的にお客様(購入者)の希望・要望が実現可能かを判断することが重要です。関連法規・納まりの検討を行い、構造・設備チームとも施工性・実現可能性を確認・調整します。

このようなステップを経て実施設計図面が作成されます。実施設計図面を完成させることで設計職の主な作業は、一区切りです。

③工事着手後(施工・設計変更)

実施設計図面を施工チームへ引き渡すことで実際に工事が着手されます。設計職は、工事現場で随時設計通りに施工が進められているかを確認する程度です。しかし、施工中にお客様(購入者)が変更を希望する場合や追加作業を依頼するケースがあり、その場合は、再度設計を行い構造・設備チームとの調整の上で設計図面の更新作業を行います。

ハウスメーカーの設計職に必要な資格は?

ハウスメーカーの設計職では、基本的にほとんどの企業が建築士の資格を必須としています。理由は、住宅設計の業務において、建設許可や道路の使用許可申請などの行政手続き、建築主と施工業者の契約書の監修、建築物に関する調査鑑定などを担当するためには建築士の資格が必須になるためです。
尚、建築士の資格についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

建築士

設計職では、建築士の資格が必須です。建築士には、一級・二級建築士、木造建築士の3種類があり、扱う建築物の構造と規模によって必要になる資格が異なります。

一級・二級建築士の資格に関しては、別記事でも詳しく解説しています。こちらの記事もご参考いただけると幸いです。

インテリアコーディネーター

お客様(購入者)の希望に沿ってアドバイスできる、取得すると便利な資格としてインテリアコーディネーターという資格があります。主に、壁紙やインテリアの配色や配置に加えて装飾を手掛けるための知識を習得でき、設計に関する知識以外にもこのような知識があることでお客様(購入者)の想定通りの仕上がりを実現しやすくなります。

ハウスメーカーの設計職の仕事のやりがい

ハウスメーカーの設計には、お客様と打ち合わせや調整を行い、お客様の希望に沿った住宅を作る注文住宅と、すでに作ったものを販売する建売住宅(分譲住宅)の2種類があります。

注文住宅は、お客様(購入者)の希望や要望に寄り添った提案を行えるように様々な調整が必要になる一方で、建売住宅は会社内部での調整作業だけで施工可能なため、建売住宅の方が業務を進めやすい特徴があります。従って、注文住宅の設計に従事した方が比較的にやりがいや達成感を感じやすい傾向があるのです。

ハウスメーカーの設計士

ハウスメーカーの設計職で大変なこと

設計職では、前提として業務上資格の取得が必須です。そのため、仕事以外でも資格取得のために自主的に勉強時間を確保することが求められます。また、設計段階における作業は、企業規模にもよりますが基本的には一人で担当することが多い傾向があります。

資格取得が必須

上述の通り、ハウスメーカーの設計職では建築士の資格が必須になります。資格を保有することで賃金の上乗せ等のメリットもありますが、そもそも資格を取得しないと業務を担当させられないため、会社としても社員に資格取得を義務化しているところも多いのが現状です。

一人で担当するケースが多い

大きな設計事務所では、意匠設計、構造設計、設備設計と各設計パートにおいて担当者は分かれています。規模の大きな建築物では、構造が複雑なためそれぞれの専門家が協力して一つのものを作ります。しかし、ハウスメーカーの住宅設計では小規模な構造物のため基本的に一人の担当者が全パートの設計を行うため、総合的な設計力が求められるのです。

ハウスメーカーの仕事が向いている人

住宅などの建築物のデザインが好きで自分で構造・意匠などを考えたい人は、ハウスメーカーの仕事が向いているでしょう。ハウスメーカーの仕事は、上述の通り、営業・設計・意匠・構造・施工と多岐にわたりますが、一貫して個人(購入者)を相手に住宅という大きな買い物をお手伝いができることは大きなやりがいに繋がります。

求められる能力

設計をするために必要な専門知識はもちろんのこと、コミュニケーション力も非常に重要です。優れた設計能力を持っていても、お客様(購入者)とコミュニケーションが十分に取れない事には、自社の商品を紹介できないだけでなく、契約に結び付かない可能性も高くなります。

コミュニケーション力は、お客様(購入者)が心の内に秘めている要望を、何気ない会話の中から汲み取ることに繋がり、相手の希望を実現可能な形で提案できることで信頼感を得ることにも繋がります。さらに、設計職では営業・施工チームなど他部署とも調整して作業を進めることも重要です。そんな時でも柔軟に対応できるようにコミュニケーション力を重要視している企業も多いのが現状です。

ハウスメーカーの設計職の平均年収

ハウスメーカーで働く設計職の年収は、高いのでしょうか。世間一般の平均年収や一級建築士と比較してみました。

項目 平均年収額 出典
給与所得者全体 443万円 国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
ハウスメーカーの設計職 471万円 求人ボックス
一級建築士 499万円 求人ボックス 給料ナビ

給与所得者全体でみた場合、ハウスメーカーで働く設計職の年収はやや高くなっています。一方で一級建築士と比較すると平均年収は低いです。設計職全体で見た場合、ハウスメーカーで働く設計職の平均年収は高いといえませんが、先述したように、自分で構造・意匠などを考えたい人には向いているでしょう。

ハウスメーカーの設計士の求人募集例・転職採用例

建築転職」で取り扱っている建築系の求人の中から、ハウスメーカーの設計士の求人募集の一例をご紹介します。
(※2023年8月時点の求人情報です。募集内容は変わる可能性があります)

大手ハウスメーカーの設計職の求人

  • 仕事内容:住宅の設計・施工管理
  • 応募条件:一級・二級建築士の資格、普通自動車免許、高専・短大・専門卒以上
  • 週休2日制
  • 年収3,500,000円 〜 7,500,000円
  • 設計手当、職級手当、家族手当等、各種手当が充実

リノベーション施工実績が豊富なハウスメーカーの求人

  • 仕事内容:リノベーション設計業務
  • 応募条件:設計実務経験1年以上、住宅または内装に携わる施工管理経験3年以上
  • 完全週休2日制(土・日)
  • 年収4,000,000円 〜 6,000,000円
  • フレックスタイム制採用(コアタイム/11:00〜14:00)

尚、施工管理職の仕事内容についてはこちらの記事で詳しく解説しています。


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おわりに

本記事では、ハウスメーカーの設計職の仕事内容や求められる能力に関して詳しく解説しました。モノづくりやデザインが好きで直接的にお客様(購入者)と関わることができる職種であるとお分かりいただけたかと思います。必要資格の難易度が高いなどのハードルもありますが、本記事がハウスメーカーの設計職への転職の後押しになれば幸いです。

この記事を監修した人

プロフィール写真

株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武

保有資格:1級施工管理技士・一級建築士

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