エクステリアの仕事とは?職種や資格などの転職に役立つ知識を紹介

エクステリアという言葉は聞き慣れない方も多いかもしれません。エクステリアとは、建物の内側を豊かにするインテリアとは反対に、建物の外側を充実させることで暮らしやすい環境を生み出すことを指します。

人々を幸せにする生活環境を提供できるため、豊かな暮らしに寄り添う仕事をしたい方におすすめの職業です。エクステリアに関する仕事は大きく3つに分かれています。この記事では、それらの仕事の内容や役立つ資格を紹介します。

転職する前に知っておきたいエクステリアに関係する職種

それではさっそくエクステリアの概要と関連する3つの職種を紹介します。自分がどのような立場で豊かな暮らしを実現したいのかを思い描きながら読んでみてください。

エクステリアとは

エクステリアとは、家や施設の外に設置する植栽や装飾、外構などを総称する言葉です。反対に、建物の中に設置する家具などはインテリアと呼びます。

たとえば建物のまわりに豊かな庭園をデザインし、自然が感じられる空間にすることができれば、利用者がリラックスできる憩いの場を生み出せるでしょう。一方、外構の排水計画がうまくいっていないと大雨のたびに水浸しになり、快適に利用できなくなってしまいます。

このように、エクステリアも優れた建物を実現するための重要な要素であるといえます。

エクステリアプランナー

エクステリアプランナーは、エクステリアの設計や施工管理を行う仕事です。クライアントの要望をヒアリングし、意図を実現できるように企画・設計を進めていきます。
クライアントの納得のいく素材を選定し、コスト面で合意することができればいよいよ着工です。クライアントとともに夢を思い描きたい方におすすめの職業といえるでしょう。

また、その街の景観を守ることもエクステリアプランナーの重要な役割です。街並み、風土、歴史などを読み取り、クライアントの思いをうまく重ね合わせることでよい街、よい建物を実現できます。

エクステリアデザイナー

エクステリアデザイナーは、エクステリアをデザインする仕事の総称です。
前述のエクステリアプランナーには資格がありますが、エクステリアデザイナーには資格がありません。エクステリアプランナーよりも広義にエクステリアのデザインに関する仕事を指すことが多いため、志望を出すときは仕事内容を事前に確認しておくとよいでしょう。

場合によっては、エクステリア自体をゼロから生み出す仕事をエクステリアデザイナーと呼ぶ場合もあります。既製品を組み合わせるだけの設計ではなく、より独創的なデザインが求められるため、自分のセンスを生かしたい方におすすめです。

エクステリア職人

エクステリア職人は、エクステリアを施工する職人です。造園、外部照明の設置、ウッドデッキの敷設、塗装、レンガやブロックの設置など、さまざまな職種があります。

それぞれの職種を専門的に扱う業者と、エクステリアを総合的に扱う業者があるため、やりたい職種を明確にしてから志望するとよいでしょう。

転職する前に知っておきたいエクステリアに関する資格

ここでは、エクステリアに関する仕事に携わるうえで役に立つ資格を紹介します。特に、エクステリアプランナーを目指す場合は資格が重要なのでチェックしてみてください。

エクステリアプランナー

エクステリアプランナーとして活躍するために必要な資格が、その名のとおり「エクステリアプランナー」の資格です。
エクステリアプランナーの資格は、エクステリア工事の設計・監理に関する技術・知識の信頼性を高め、快適で豊かな住環境や生活環境の実現を目指すために制定されています。そのため、エクステリアプランナーとしての能力を分かりやすく示すためには、資格を取得するとよいでしょう。

この資格には1級と2級があります。
2級は誰でも受験できますが、1級は1級建築士などを含む指定資格のいずれかを取得していないと受験できません。3年以上の実務を積めば2級エクステリアプランナーを受験要件とすることもできるので、計画的に取得を目指しましょう。

造園施工管理技士

施工管理技士は、各種工事の施工管理に関する資格です。なかでもエクステリアと関連の深い資格が、造園施工管理技士です。この資格を取得することで造園工事のスペシャリストとして認知されるため、自身の価値を高めることができます。

また、1級・2級造園施工管理技士は、1級エクステリアプランナーの受験資格のひとつです。エクステリアプランナーの資格と合わせて取得を検討してみてください。

造園技能士

造園技能士は、造園に関する工事の技術を身に付けたことを証明する資格です。造園施工管理技士は設計・施工管理に関する資格である一方、造園技能士は実際につくることに関する資格であるという違いがあります。

エクステリア職人を目指す場合、造園技能士は非常に説得力のある資格といえます。
1級・2級造園技能士は学歴に応じて1~7年の実務経験が必要です。3級は実務経験が不要なので、学歴に応じて計画的にステップアップを目指すとよいでしょう。

エクステリア業界への転職を考えている方は転職エージェントに相談してみよう

エクステリア業界は、プランナー、デザイナー、職人など、幅広い職種があります。その中でも得意とする分野が細分化されているので、活躍するためには自分にぴったりの分野を見つけることが大切です。

どんな分野が自分に合っているかを知るためには、エクステリア業界の実情に精通しているエクステリア業界専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。

エクステリア業界に興味がある方は、ぜひ「建築転職」にご相談ください。

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おわりに

話題の建物をみると豊かなランドスケープが目に付くはずです。その陰では、優れたエクステリアプランナーやデザイナー、職人が活躍しています。自分がつくったエクステリアで人々の生活環境を豊かにしたいという方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

エクステリア業界で活躍してみたい方は、ぜひ「建築転職」にご相談ください。

この記事を監修した人

プロフィール写真

株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武

保有資格:1級施工管理技士・一級建築士

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