さいたま住宅検査センターはどんな企業?業務内容や募集している中途採用職種などを紹介

さいたま住宅検査センターは、平成12年3月に埼玉県知事認可の公益法人として設立され、平成23年3月に内閣総理大臣認可の一般財団法人となった埼玉県の一般財団法人です。優良な住宅の普及を図ること、消費者の保護、および公共福祉の向上に寄与することが、さいたま住宅検査センターの目的です。

当記事では、さいたま住宅検査センターの事業内容や、中途採用の情報例、福利厚生についてご紹介します。

さいたま住宅検査センターはどんな企業?

さいたま住宅検査センターはどんな企業かというと、建築基準法と住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づき、住宅瑕疵(以下:かし)保証責任に関する業務を行う企業です。

職員数は令和4年3月16日現在で202名、一級建築士は109名、二級建築士 は9名と、建築のプロが多数在籍しています。その中でも特徴的なのは、住宅性能評価員、建築物エネルギー消費性能適合判定員、構造計算適合判定資格者といった、一般企業ではあまり耳慣れない資格者が多いことです。

住宅かし保険にまつわる業務をメインに扱うさいたま住宅検査センターでは、日々、107名の住宅性能評価員による住宅性能評価業務が行われています。

住宅性能評価業務とは?

住宅性能評価業務とは何でしょうか?住宅性能評価とは、設計段階または建設段階の新築住宅を、10段階の日本住宅性能表示基準に基づいて評価することです。

10段階の評価内容

  • 1:構造の安定(耐震、耐風、耐積雪、地盤の支持力)
  • 2:火災時の安全(感知警報装置設置、避難安全対策、耐火)
  • 3:劣化の軽減(劣化対策)
  • 4:維持管理・更新への配慮(維持管理対策、更新対策)
  • 5:温熱環境・エネルギー消費量(断熱等性能、一次エネルギー消費量)
  • 6:空気環境(ホルムアルデヒド対策。換気対策、室内空気中の化学物質の濃度など)
  • 7:光・視環境(単純開口率、方位別開比)
  • 8:音環境(軽量床・重量床衝撃音対策、透過損失など)
  • 9:高齢者等への配慮(専用・共用部分の高齢者等配慮対策)
  • 10:防犯(開口部の侵入防止)

評価が終わった新築住宅には、国土交通省令で定められた事項を記載し、定められた標章を付した評価書「住宅性能評価書」を交付します。

また、さいたま住宅検査センターでは、住宅性能評価業務とともに長期使用構造等確認業務(旧 長期優良住宅建築等計画に係る技術的審査業務)も行っています。(※2022年2月以降)

さいたま住宅検査センターが中途採用で募集している職種は?

さいたま住宅検査センターが中途採用で募集している職種は、どのようなものがあるのでしょうか?

建築業界に特化したエージェント「建築転職」では、2023年9月現在、住宅の審査や現場検査などの技術職を取り扱っています。以下に募集例を抜粋します。

技術職(建築確認等の審査業務)

検査員(建築確認等の審査業務)は、建築基準法に基づく建築確認や、品確法に基づく住宅性能評価などの審査を行います。

<勤務地>
・所沢市

<応募資格>
・各種専門学校卒以上
・未経験OK
・一級建築士資格者、または一級建築士資格を早期に取得予定の二級建築士者
・建築基準適合判定資格者(歓迎)

<給与>
・月給 210,000円 ~ 330,000円 (※想定年収 3,700,000円 ~ 6,000,000円)
・賞与 あり(年間4ヶ月 ※例年)
・通勤手当は月額 60,000 円を上限とする

技術職(構造審査担当)

技術職(構造審査担当)は、建築基準法に基づく建築確認などの構造審査業務を担います。

<勤務地>
・本部(埼玉県さいたま市浦和区岸町 7-12-3)

<応募資格>
・一級建築士資格者、構造計算適合判定資資格者 歓迎(資格手当あり)
・パソコンの基本操作ができること

<給与>
・経験・能力などを考慮
・賞与 あり(年間4ヶ月 ※例年)
・通勤手当は月額 60,000 円を上限とする

技術職(現場検査員)

技術職(現場検査員)は、建築基準法に基づく建築確認、住宅性能評価等の検査業務を行います。2023年9月現在の募集では契約職員のみの募集で、契約は1年ごとの更新となります。

<勤務地>
・埼玉県・東京都内の各事務所

<応募資格>
・建築基準適合判定資格者、または一級建築士資格者
・パソコンの基本操作ができること
・普通自動車運転免許必須

<給与>
・経験・能力などを考慮
・賞与 あり(年間3ヶ月 ※例年)
・通勤手当は月額 60,000 円を上限とする
建築士の仕事の収入や求められる資格はこちらの記事で詳しく解説しています。

さいたま住宅検査センターはどんな福利厚生がある?

さいたま住宅検査センターはどんな福利厚生があるのかを調べてみましょう。各部門の募集要項で、以下の制度が確認できます。

<休暇制度>
・完全週休2日制
・年間休日120日以上
・夏季休暇
・年末年始休暇(12/29~1/4)
・年次有給休暇

<福利厚生>
・雇用保険
・労災保険
・厚生年金
・健康保険(健康診断費用補助)
・交通費支給あり
・資格取得支援・手当あり
・会員制福利厚生サービス(採用から6ヶ月経過後)

そのほか、さいたま住宅検査センターは感染症対策に気を配っており、消毒液設置、定期的な洗浄・消毒・換気、マスクの支給、オンライン商談の推奨などの施策が実施されています。

おわりに

当記事では、株式会社さいたま住宅検査センターの事業内容や、中途採用の情報例、福利厚生についてご紹介しました。ご参考になれば幸いです。

さいたま住宅検査センターは、住宅の安全性を入念に調べ、安心して住居者が住めるよう担保する重要な役割を担っています。転職を希望するなら、「住宅とその住居者を守りたい」というマインドで面接に挑むのが良いでしょう。

また、一級建築士や建築基準適合判定資格などの専門性を大いに生かせる仕事でもあります。記事を読んで興味を持たれたかたは、さいたま住宅検査センターで働くことを考えてみてはいかがでしょうか。

建築業界への転職は、豊富な専門知識を持った担当者が数多く在籍するエージェント「建築転職」などに相談するのがおすすめです。

この記事を監修した人

プロフィール写真

株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武

保有資格:1級施工管理技士・一級建築士

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