大手ゼネコンの施工管理の特徴とは?大手ならではのメリット、デメリットも解説

大手ゼネコンは、日本の建設業界におけるリーディングカンパニーといえる存在です。大規模・高難度のプロジェクトを手掛けることが多く、施工管理者には精鋭たちが揃っています。

この記事では、そんな大手ゼネコンの施工管理の特徴を解説します。大手ならではのメリットやデメリットを紹介するので、大手ゼネコンへの就職やステップアップを目指している方はぜひご覧になってみてください。

大手ゼネコンの施工管理の特徴

それではさっそく大手ゼネコンの施工管理の特徴をみていきましょう。

大規模・高難度プロジェクトが多い

大手ゼネコンの大きな特徴は、手掛けるプロジェクトのクオリティの高さです。
下記に、各社の代表作をひとつずつ紹介します。

  • 東京ツカイツリー(大林組)
  • あべのハルカス(竹中工務店)
  • 国立代々木競技場(清水建設)
  • 新国立競技場(大成建設)
  • 東京駅丸の内駅舎保存・復元工事(鹿島建設)

どれも世間を賑わせた一大プロジェクトです。このような歴史に名を残す大規模・高難度のプロジェクトに携わることができるのが、大手ゼネコンの魅力といえるでしょう。

最新工法・技術を取り入れている

前節で挙げたような難しいプロジェクトを実現するため、大手ゼネコンでは最新の工法・技術を取り入れています。
近年のトレンドでいえば、BIMを積極的に活用していることが挙げられるでしょう。業界をリードしてBIMを取り入れ、施工精度や生産性の向上を実現しています。

また、各大手ゼネコンが技術研究所を有していることも大きな特徴です。近年は木造が注目されていることもあり、各社で「燃エンウッド(竹中工務店)」や「FRウッド(鹿島建設)」といった耐火部材を開発しています。

このような独自の最新技術を誰よりも早く施工できるのが大手ゼネコンの魅力です。

働き方改革に積極的に取り組んでいる

前節でBIMについて触れましたが、その背景には「働き方改革」があります。2024年から建設業でも時間外労働の上限規制が適用されることもあり、働き方改革が喫緊の課題です。

大手ゼネコンは、BIMによる生産性向上や、リモートワーク・育休などの多様な働き方の実現といった観点で働き方改革に率先して取り組んでいる存在といえるでしょう。

尚、施工管理技士の詳しい仕事内容や求められる資格等は以下の記事で解説しています。

大手ゼネコンで施工管理に携わるメリット

次に、大手ゼネコンならではのメリットを紹介します。

大きな達成感を得られる

前述のとおり、大手ゼネコンでは大規模・高難度のプロジェクトに携わる機会が多くあります。これらのプロジェクトでは、重圧もあり心身共に大きな負担を強いられるでしょう。しかし、竣工を迎えたときの達成感はひとしおで、何物にも代えがたいものです。

開発に携わり、先駆者になれる

大手ゼネコンでは、新工法の開発が活発に行われています。会社によってはプロジェクトで取り組んだ新工法の発表会を開催し、優秀な工法には賞を与えているケースもあります。このように新工法を水平展開することで、会社全体の質の向上を図っているのです。

新工法はプロジェクトに合わせて自由に考案でき、予算を確保できれば技術研究所に協力してもらうこともできます。自分が開発した工法で会社全体の質を向上できれば、先駆者として注目を集められるでしょう。

比較的休みを取りやすい

大手ゼネコンは働き方改革に積極的に取り組んでいることを述べました。そのおかげで休みを取る意識が高まっているのが大手ゼネコンの特徴です。現場によっては土曜日出勤の代休を平日に取得させることで、週休2日を実現しています。

また、人数が多いため融通が利くのもメリットです。子育てをしている担当者を2人1組にすることで、急用に対応しやすくしているケースもあります。

大手ゼネコンで施工管理に携わるデメリット

メリットの次はデメリットについてみていきましょう。

プレッシャーが大きい

大手ゼネコンは大規模・高難度のプロジェクトが多いため、人によっては強いプレッシャーを感じてしまいます。工期やコスト、技術的課題など、さまざまな困難を乗り越えながら進み続ける強靭なメンタルが求められるでしょう。

転勤の可能性がある

施工管理の勤務地はプロジェクトの建設地で決まりますが、プロジェクトは数年単位で終わるため、その都度勤務地が変わることになります。場合によっては単身赴任になるケースもあるため、家族との生活を重視したい方にはデメリットといえるでしょう。

大手ゼネコンは日本全国だけでなく、海外でも活躍しています。海外への異動の可能性があることについても留意しておきましょう。

大手ゼネコンの実情は転職エージェントに聞いてみよう

大手ゼネコンでも各社で働き方はさまざまです。建築業界専門の転職エージェントは、業界の実情に精通しているため、各大手ゼネコンの特徴を詳しく紹介してくれます。

大手ゼネコンへの転職に興味がある方は、ぜひ「建築転職」にご相談ください。

おわりに

大手ゼネコンは建設業界のリーディングカンパニーです。業界の第一線で活躍したい方は、大手ゼネコンへの転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

興味がある方や気になっていることを聞いてみたい方は、お気軽に「建築転職」にご相談ください。

この記事を監修した人

プロフィール写真

株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武

保有資格:1級施工管理技士・一級建築士

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