山下設計への転職を成功させる!募集職種や狙い方を徹底解説

山下設計(株式会社山下設計)は、1928年(昭和3年)5月1日に設立された建設設計事務所です。 東京都中央区の日本橋に本社を構えており、関連会社には株式会社山下PMC、株式会社山下テクノスがあります。

2022年10月現在の従業員数は山下グループ全体で708名。山下設計では430名で、そのうちの258名が一級建築士です。

著名な建築作品には霞が関ビルディングやNHK放送センター、帝国ホテルインペリアルタワーなどがあり、その他にも全国各地の都市計画や地域計画に広く貢献している企業です。

当記事では、そんな山下設計の企業情報や転職・中途採用の情報、募集職種や仕事内容、年収、福利厚生、転職したい場合の狙い方についてご紹介していきます。

山下設計への転職希望者が知っておくべき企業情報

山下設計は、1928年に「山下寿郎建築事務所」として東京都中央区日本橋に創立され、1974年に株式会社山下設計となりました。2018年に創立90周年を迎える国内の建設会社の中でも歴史の古い企業です。

山下設計は卓越した提案力と高い技術力で順調な事業拡大を続け、仙台支社、大阪支社、札幌支社と順調に全国に支社を構え、現在では北海道から九州まで六箇所の支社と、横浜から沖縄までの五箇所の事務所を営んでいます。

技術開発とサスティナブルへの取り組み

山下設計は「構造」・「環境」の2つの技術を軸とした豊富な実績に裏付けられた各種技術を持っているのが強みで、これまでにも現代の建築に必要な数々の技術を社会に提供してきました。

例えば、ヒートアイランド現象を和らげる「グリーンマスダンパー」、免震化をはかる「免震レトロフィット」、ドーム型の建築を作る技術「RCシェル構造」などの構造技術や、室内に熱が入ることを削減するための「環境配慮型ファサード」、都会でもよく目にする「屋上緑化」などです。

さらに、近年ではサスティナブル(持続可能性)を大切にする時代の流れを受け、山下設計では「ZEBプランニング」を進めています。ZEBはZero Energy Buildingの略称で、持続可能な社会に貢献するための先進的な建築設計のことを指します。

ZEBプランニングは、エネルギー負荷の抑制、自然エネルギーの積極的な活用、及び高効率な設備システムの導入等により、エネルギー消費ゼロを目指す建築設計です。この設計手法によって建物の維持費が低減でき、さらに地球環境へ配慮した建築が可能となります。

具体的には、物流施設「グッドマンビジネスパークイーストゲート」や、「日本橋アステラス三井ビルディング」などがZEBで設計された建物で、将来的には2025年度に受注する設計業務・コンサルティング業務のうち、ZEBが占める割合を50%以上とすることを目標としています。

参考:ZEBプランニング

山下設計の主な仕事内容

前項で述べた通り、技術者たちの高い技術力に支えられている山下設計での仕事はどのようなものでしょうか。コーポレートサイトを調べてみると、以下のフローに切り分けられていました。

  • 1:プロポーザルに参加する
  • 2:建築を設計する
  • 3:プロジェクトをマネジメントする
  • 4:工事を監理する
  • 5:一緒に気持ちよく働く

参考:山下設計の仕事

マネージャー、環境プランナー、設計者、工事管理者、施工管理技術士など、建設設計事務所ならではのプロフェッショナルたちが集結し、クライアントが望む建築や都市空間に一丸となって取り組むことが、山下設計のスタイルです。

山下設計の中途採用(キャリア採用)の求人内容

それでは、肝心な山下設計の中途採用情報を見ていきましょう。コーポレートサイトの中途採用ページを確認すると、各種部門で幅広く募集がありました。具体的な職種と必須条件を抜粋してご紹介します。

設計職

    建築意匠設計

  • 1:大学の建築学科を卒業し、建築意匠設計業務の経験があること(3年以上)
  • 2:一級建築士の資格者
    電気設備設計

  • 1:大学、高等専門学校の電気工学科または建築学科を卒業し、電気設備設計業務において、大学卒の場合で3年以上、高専卒の場合で5年以上の経験があること
  • 2:一級建築士、建築設備士、設備設計一級建築士、技術士、第三種電気主任技術者 いずれかの資格者
    工事監理

  • 1:建築工事監理業務の実務経験があること
  • 2:一級建築士、建築設備士、または、それに準ずる資格のいずれかの資格者

…と記されています。中途採用では即戦力となる技術力が大切となるため、どの部門でも必要な資格が複数記されていました。

尚、設計職の仕事内容についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

技術職(設計者・現場監督)

設計者は、戸建住宅や賃貸住宅・オフィスビルなどの事業用建築物のプラン作成から顧客とのコミュニケーション、設計を行います。

現場監督は、契約内容や設計図面を遵守しながら、着工から引き渡しまで、品質管理・工程管理・安全管理を行います。

どちらも、顧客や周辺住民などさまざまな人物とコミュニケーションを取りながら進めていく業務のため、人の話を傾聴し、配慮できる能力も必要となります。

監理技術者(専任配置技術者)

監理技術者は、工業化住宅および一般建築の配置技術者として、現場専任の監理技術者業務を担います。

具体的な業務内容は、賃貸住宅、福祉・介護・医療施設、商業施設・オフィスビルにおいて、安全管理、品質管理、工程管理、協力会社との折衝・調整です。

山下設計の年収は?福利厚生は充実している?

就職・転職クチコミサイト「openwork」によると、回答者10人による平均年収は696万円、年収範囲は500万円〜800万円と掲載されています。

回答者数の少ないデータですが、山下設計のコーポレートサイトでも中途採用者の年収は500万円〜と記されていたため、全年代の社員の平均を割り出しても700万程度と考えられるでしょう。

給与の内訳は基本給と評価給から成り立ち、多忙な建築業界ではありがちですが、ミドル世代以下では残業代が多く含まれることが高い年収に繋がっているようです。

次に、山下設計の福利厚生を調べてみましょう。

注目したいのは、人材育成の仕組みが目立つ点です。建築系企業の定番である一級建築士資格の取得支援はもちろんのこと、週に1日、業務を行わずに自己研鑽に充てられる「自己研鑽日制度」や、全国各地の工場などを泊まりがけで訪れて、建築資材や製品の成り立ちを視察する「ものづくり視察研修」などを取り入れています。

こんな人には山下設計への転職がおすすめ!

山下設計では「人が財産」との価値観が大切にされており、前項で述べた通り人材育成の仕組みが多く導入されています。

そのため、向上心や探究心を常に持っている、自己向上意識の高いかたには満足できる環境が用意されているでしょう。

また、創立から90年という歴史の古い企業ですから、伝統を重んじる雰囲気もあるようで、安定した環境で働きたいかたにもおすすめです。

転職で山下設計を狙うなら?

山下設計への転職を希望する場合、個人の力だけではなく、転職のプロの手で求職者をサポートしてもらえる「転職エージェント」を利用するのが良い手段でしょう。特に建築業界専門の転職エージェントがおすすめです。

なぜなら、求職者が個人で企業に直接応募するより、転職エージェントを利用することで、全く同じ人材でも面接までこぎつけやすくなり結果的に成功確率がアップするからです。

特に、山下設計のような専門的な資格や知識が必要な企業に転職したい建築系技術者のかたであれば、同業界に特化した転職エージェントを利用するのがおすすめです。

建築系技術者の転職に特化した人材サービスを具体的に挙げると、「建築転職」があります。

建築転職は「確かな腕・適正な価格・良い人柄」を兼ね備えた、全国1万人の職人ネットワークを持っており、「建設業で働く人が選ぶ 転職エージェント No1」建築転職が3冠を達成した実績を誇る転職エージェントです。

運営会社のトップリフォームは全国で施工請負を実施している会社で、建築現場を熟知したメンバーが求職者の相談に当たります。企業情報の把握や、業務内容への理解度も高いエージェントに相談できるは大きなメリットです。

山下設計への転職を考えているなら、ぜひ一度建築転職に相談してみてはいかがでしょうか。

おわりに

当記事では、山下設計の企業情報や転職・中途採用の情報、募集職種や仕事内容、年収、福利厚生、転職したい場合の狙い方についてお送りしました。

効率的に転職活動を行うためには、業界に特化した転職エージェントに登録して、担当者とのカウンセリングで気軽に相談することがベストな手段です。

求職者の皆さんが晴れて希望する企業に転職し、満足度の高い年収を得て、転職前より良い環境で生き生きと働けるよう願っています。

この記事を監修した人

プロフィール写真

株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武

保有資格:1級施工管理技士・一級建築士

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