施工管理のブラックな特徴とは?ブラック企業を見極めるポイントを紹介
施工管理というと、「3K(きつい・汚い・危険)」に代表されるつらい労働環境をイメージする方も多いのではないでしょうか。
国土交通省は「新3K(給与・休暇・希望)」を掲げ、建設業における労働環境の改善を図っています。
今はその過渡期であり、改善されている部分もあれば、なかなか改善されていない部分もあるのが実情です。
そこで、この記事では施工管理のブラックといわれる特徴について解説します。
ぜひご覧いただき、続けていけるかの判断材料にしてみてください。
目次
施工管理のブラックな特徴
それではさっそく施工管理のブラックな特徴をみていきましょう。
休日が少ない
最初に挙げるのは、休日が少ないことです。
従来、建設現場は4週4閉所(4週間で4日の休工日)で稼働し、土曜日も出勤するのが一般的でした。
近年は働き方改革への取り組みとして、公共工事などでは4週8閉所(土・日曜日が休校日)が入札条件とされることが多くなっています。
しかし、民間工事では4週8閉所が定着しているとはいえず、4週4・6閉所で進められるのが一般的です。
企業によっては土曜日の出勤は交代制として週休2日を実現しています。
ただし、人員が限られる現場では難しく、他の業界と比べると休日は少ないのが実情といえるでしょう。
残業が多い
次に挙げるのは、残業が多いことです。
施工管理の仕事は、17時前後までは現場対応、その後にデスクワークや施工計画というのが実情。
首尾よく立ち回り、昼間にデスクワークや施工計画の時間を取るのが理想です。
しかし、イレギュラーが発生することが多いという現場仕事の特性上、なかなか難しいところです。
施工管理において、日常的な残業を減らすことは、休日取得よりも難しい課題といえます。
特に、仕事に慣れないうちは一つひとつの対応に時間がかかり、残業時間がかさんでしまうでしょう。
時間を短縮できる効率的な仕事のやり方を身に付けていく意識が大切です。
1人の負担が大きい
最後に挙げる特徴は、1人の負担が大きいことです。
建設業は慢性的な人手不足が課題であり、1人に対する負担が大きくなっています。
責任・時間・仕事量の負担が集中するため、心身共につらく感じることも多いでしょう。
上司は同じことを経験してきており、気持ちを分かってくれているものです。
つらいときは遠慮せずに相談し、助けを求めてみてください。
気持ちの面でサポートしてくれるだけでなく、よいアドバイスをもらえるはずです。
これらの負担を乗り越えた先にある達成感は、施工管理のやりがいでもあります。
前に進むために、同僚、職人など、さまざまな力を借りてみてください。
求人でブラック企業を見極めるポイント
ブラック企業といわれるような会社では、前節で述べた特徴がより顕著に表れている傾向があります。
求人の段階で見極められるポイントもあるので、チェックしてみてください。
年間休日数をチェックする
休日数については、年間休日数を見てみてください。
年間休日数が125日程度であれば、土日祝日が休日である可能性が高いといえます。
一方で、年間休日数が100日を下回る場合や、週休2日のように年間休日数を明記していない場合は注意が必要でしょう。
みなし残業をチェックする
前述のとおり、残業時間を減らすのは建設業において非常に難しい課題です。
ここで注意しておきたいポイントは、残業に見合った報酬を受け取れるかということです。
求人によっては、「みなし残業制度」を取り入れていることがあります。
みなし残業とは、給料にもともと見込まれている残業です。
みなし残業45時間の場合、毎月45時間の残業までは時間外労働手当が支給されないことを意味します。
特に、みなし残業が45時間を超える場合は注意が必要です。
また、みなし残業制度を取り入れている求人に応募する場合は、みなし残業に見合う給料が設定されていることを確認するようにしましょう。
転職エージェントに相談する
実際の働き方や社内の雰囲気、作業量などは求人で読み取るのは困難です。
これらの実情を知るには、その企業に勤めている方の話を聞くのが一番です。
しかし、OB・OGなどの繋がりがない場合は聞く相手を見つけるのが難しいでしょう。
そこでおすすめなのが、転職エージェントに相談すること。
転職エージェントは業界の事情に精通し、企業との繋がりも強い転職サポートのエキスパートです。
企業に勤めている方には聞きにくいようなことも気軽に聞くことができます。
クライアントの適性にあった企業の紹介もしてくれ、転職の強い味方になってくれることでしょう。
興味がある方は、ぜひ「建築転職」にご相談ください。
尚、
尚、施工管理技士からの転職についてはこちらの記事で解説しています。
おわりに
施工管理は、建築工事の指揮をとり、建物の竣工を実現する夢のある仕事です。
建築は世界で一番大きなものづくりのひとつというだけあり、困難が多く、つらい時期を過ごすこともあるかもしれません。
それを乗り越えるには、分かり合える仲間と適切な労働環境が必須の条件です。
求人の内容をしっかりと読み取り、さらに転職エージェントのサポートを得ながら、力を存分に発揮できる企業を見つけてみてください。
この記事を監修した人
株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武
保有資格:1級施工管理技士・一級建築士
最後までお読みいただきありがとうございます。
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