施工管理の楽しいポイントを紹介。長く働き続けるのに必要な適性とは

施工管理は、建物の竣工を実現させるやりがいのある仕事です。
その反面、つらい部分も多いのが現実。
では、つらさを乗り越えられる“施工管理の楽しさ”とは、一体何なのでしょうか。

この記事では、施工管理の楽しいポイントについて解説します。
さらに、施工管理者として長く働き続けるのに必要な適性を紹介するので、施工管理の仕事に興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。

施工管理の楽しいポイント

それではさっそく施工管理の楽しいポイントをみていきましょう。

大スケールのものづくり

施工管理を楽しめる大きなポイントは、大スケールのものづくりであることでしょう。

建設業は数あるものづくりのなかでも最大級の人工物である建築や街をつくる仕事です。
大現場では数千人にも及ぶ作業員が出入りし、「力を合わせて大きなものをつくる」という醍醐味を味わえます。

また、多いのは作業員だけではありません。
建築主をはじめとしたステークホルダーや、建物の利用者など、完成を喜んでくれる人が多いのも建設業の特徴です。

自分の仕事で喜んでくれる人を間近で見られることは、施工管理を続けていく上で欠かせないモチベーションといえるでしょう。

責任ある仕事を担当できる

常に責任ある仕事を担当できることは、大変だと感じる一方で、自身の価値を感じられる施工管理の楽しさです。

施工管理の仕事では、若いうちから職種(鉄筋工など)の主担当を任されることが多く、責任を持って管理することが求められます。
経験を積むにつれて任される職種が増え、できることが増えていきます。
職種間の調整や、それを踏まえた上での工程作成などができるようになると、だんだん現場全体が見えるようになるでしょう。
自分の責任が及ぶ範囲が増えていき、最終的には所長という立場で現場全体の責任を持つことになります。

自分の成長を実感できる機会が多いことが、施工管理を楽しいと感じるポイントのひとつといえるでしょう。

褒められる機会が多い

大人になってから「あまり褒められなくなった」と感じる方は多いのではないでしょうか。
施工管理は所長や職人に叱られることが多いイメージを持たれますが、意外と褒められる機会が多い仕事です。

責任ある仕事を任されて成長することを先述しましたが、所長や職人もかつては同じように成長しています。
施工管理で困難を乗り越えることの大変さ、役割を果たして褒められたときの感動は所長や職人もわかっているものです。

感情を素直に伝えるのが得意な方が多いのも施工管理の特徴であり、うまくいったときは「よくやった」「がんばったな」などの嬉しい言葉をもらえることでしょう。
褒められるのは自分の成果を実感できる瞬間であり、施工管理を楽しいと感じられるはずです。

施工管理の仕事を長く続けるのに必要な適性

楽しさとつらさが同居する施工管理の仕事。
なかには、続けていけるか不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、施工管理の仕事を長く続けるのに必要な適性を紹介します。

建築・ものづくりが好き

大前提となるのが、建築・ものづくりが好きということです。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざのとおり、実践で仕事を覚える施工管理において、「建築・ものづくりが好き」というのは成長に繋がる大きな武器になります。

つらいことがあっても前向きに取り組めるほど建築やものづくりが好きであれば、施工管理の仕事を長く続けていけるでしょう。
若くして所長になるような方は、寝ても覚めても建築について考えているほど、建築が好きなものです。

自分で計画して実行するのが好き

施工管理は、計画と実行の繰り返しです。そのため、自分で計画して実行するのが好きな方に向いています。

また、建築は工場生産とは異なり毎回違う建物をつくるため、常に新しいことに挑戦しなければいけません。
そのとき、既存のやり方に囚われず、最新の技術・考え方を駆使してより効率的な工法を考える意識が大切です。

新しいことに挑戦し続けるマインドセットがあれば、常に新鮮な気持ちで取り組むことができ、長く続けられるでしょう。

人が好き

施工管理の仕事は、同僚・職人・設計者・建築主など、多くの関係者と仕事を進めます。
そのため、人が好きな方は、コミュニケーションを楽しみながら仕事を続けられるでしょう。

施工管理の役割は「管理」であり、「作業」をすることではありません。実際に手を動かすのは専門の職人です。
そのため、確実に意図を伝達し、思ったとおりの作業をしてもらう必要があります。
彼らのことを好きになり、二人三脚で工事を進めていくことが、施工管理で成功する秘訣といえるでしょう。

施工管理で求められるその他の能力や資格については、以下の記事で詳しく解説しています。

興味のある方は転職エージェントに相談してみましょう

施工管理の楽しさはまだまだあります。より詳しく知りたい場合は、転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントは業界に詳しい転職サポートのエキスパートです。
施工管理に携わりたくなるような楽しさを教えてくれるでしょう。

興味がある方は、ぜひ「建築転職」にご相談ください。

おわりに

つらいことも楽しいことも多い施工管理の仕事。つらさを上回る楽しさがあれば、長く続けていけることでしょう。
興味がある方は、つらい点と楽しい点をどちらも踏まえて施工管理者を目指しましょう。

この記事を監修した人

プロフィール写真

株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武

保有資格:1級施工管理技士・一級建築士

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