電気通信工事の施工管理の仕事内容について解説
この記事では、電気通信工事の施工管理の仕事内容について解説します。電気通信工事の施工管理は、工事現場でネット回線の配線や設備工事に関する工程や安全を管理する大切な仕事です。電気通信工事の施工管理に必要な資格についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
電気通信工事の施工管理の仕事とは?
ここでは、電気通信工事の施工管理の概要と、業務に関連する資格について解説します。
電気通信工事の施工管理の概要
電気通信工事の施工管理の主な仕事は、電気通信工事の工程・品質・原価・安全の管理です。電気通信工事には、電気通信線路設備(ネット回線)、情報制御設備(コンピューター制御)・放送機械設備(防犯カメラ)、データ通信設備(サーバーやルーター)などが含まれます。
情報のIT化が進む現代においてますます重要度が増している分野で、電気通信工事の専門家として工事が滞りなく進捗するように管理することが重要な職務です。
電気通信工事施工管理技士の資格について
電気通信工事の施工管理に関する資格は、国家資格「電気通信工事施工管理技士」です。4,000万円以上の案件では「1級電気通信工事施工管理技士」、4,000万円未満の案件では「2級電気通信工事施工管理技士」を有していると、専任技術者・主任技術者・監理技術者として工事に携わることができます。
「電気通信工事施工管理技士技術検定」は2019年に新設されたばかりで、有資格者の少ない資格です。喫緊で求められているだけでなく、電気通信工事は「5G」などの次世代高速通信網が新設されるたびに需要が高まるので、今後も活躍できる可能性が高いでしょう。
資格取得のハードルがありますが、需要の高いポストなので、電気通信工事の施工管理に携わるのであればぜひ取得しておきたい資格です。
電気通信工事の施工管理の具体的な仕事内容
先述したとおり、電気通信工事の施工管理の主な仕事は、電気通信工事の工程・品質・原価・安全の管理です。工事が始まる前は、電気通信工事の工程表・施工図の作成などの施工計画、工事費用の見積が主な業務です。
工事が始まると、電気通信工事の工程・品質・安全の管理が主な業務になります。作業員や資材の手配、現物の品質確認、手すりなどの安全設備の状況確認を行います。有資格者の主任技術者が主たる管理者の立場で計画を中心に業務にあたり、無資格の担当者は主任技術者のもとで施工図の修正や、現場での品質・安全管理を行うのが一般的です。
電気通信工事の施工管理の1日の流れ
電気通信工事の施工管理に携わる場合の1日の流れの例をご紹介します。
8:00 | 会社に出社、朝礼で仕事内容・安全事項を確認 |
8:30~11:30 | 現場に移動し、作業の内容、進捗を確認(工程・品質・安全管理) |
11:30~13:00 | 昼休憩、次の現場に移動、 |
13:00~16:00 | 現場巡回を行い進捗を確認、他業者との打ち合わせに参加し干渉チェックや工程調整などを行う |
16:00~17:00 | 会社に移動、翌日の作業の確認、指示書の作成など、業務終了 |
電気通信工事施工管理技士の活躍の場
電気通信工事管理技士は幅広く需要の高い資格です。ネット通信などの電気通信設備はあらゆる施設で必要であり、電気通信に関する知識はさまざまな分野で求められているためです。ここでは、電気通信工事管理技士の資格を活かせる転職先をご紹介します。
企業の施設の電気通信設備管理者
工場や研究所などを扱う企業は、施設のネット回線や防犯カメラなどの管理や更新を行う専門の担当者として、電気通信工事管理技士を募集しています。施設を新築する際には施工会社との調整を任されることもあります。
ネット回線事業者
情報通信ネットワークのインフラ整備を行うネット回線事業者では、ネット回線の設計施工及びメンテナンスの担当者として電気通信工事管理技士を募集しています。
警備会社
現代におけるセキュリティシステムは電気通信と密接な関係にあり、電気通信工事管理技士を優遇して募集していることがあります。
まとめ
電気通信はユーザビリティに直結するシステムなので、うまく成立させることでユーザーの満足度が高まる重要な役割です。大きな達成感を感じられる仕事なので、ぜひ目指してみてください。
この記事を監修した人

株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武
保有資格:1級施工管理技士・一級建築士