大成建設に転職するには？雇用形態や中途採用情報（求人情報）をまとめて紹介

大成建設株式会社は、1917年（大正6年）12月28日に設立された日本国内の大手総合建設会社です。東京都新宿区に本社を構えており、2022年3月31日時点の従業員数は8,579名となっています。

社名の「大成」は、創業者・大倉喜八郎の戒名が由来だそうです。「●●建設」は、今でこそ同業他社の社名にも多く扱われていますが、最初に採用したのは大成建設が初めてとのこと。

当記事では、そんな長い歴史を持つ大成建設の理念やスローガン、転職・中途採用の情報、福利厚生、エージェントを利用した転職方法についてご紹介します。

大成建設の理念やスローガン

はじめに、大成建設を知る上で大切な、理念やスローガンについてご紹介します。

前提として、大成建設では、グループのスローガンを「グループ理念」「大成スピリット」「行動指針」「経営計画」の四種類に分け、ピラミッド状の図で表しています。
（参考：大成建設の理念体系）

それぞれの内容を挙げると、一番上に位置する「グループ理念」には「人がいきいきとする環境を創造する」と記されています。

深掘りすると、「自然との調和の中で、安全・安心で魅力ある空間と豊かな価値を生み出し、次世代のための夢と希望に溢れた地球社会づくりに取り組んでいく」という意味になります。

その下に位置する「大成スピリット」は、「自由闊達」「価値創造」「伝統進化」の三つの四字熟語が掲げられ、これはグループ理念を追求するためにグループ全役職員が大切にする考え方です。

最下部にある「行動指針」と「経営計画」は、役職員等が積極的に実践・厳守すべき行動・判断の基準としています。具体的には、風通しの良い企業風土の形成、働きやすい職場の確保、安全性・品質の確保と向上、取引業者とのパートナーシップの推進など、毎日の業務の中で意識していきたい現実的な内容を記しています。

大成建設が採用している3つ雇用形態

次に、大成建設のキャリア採用情報を実際に見てみましょう。大成建設では、総合職社員、専任職社員、契約社員と、3つの雇用形態で求人の募集を行っています。

＜大成建設の雇用形態＞

・総合職社員
・専任職社員
・契約社員（有期雇用）

さらに、各雇用形態の違いを以下にまとめると、

＜総合職社員＞
・正社員（60歳定年）
・転勤を前提とする（日本全国・海外）
・勤務地は限定されず、会社都合により決定される
・ジョブローテーションによって広範な業務を経験し、会社のコアビジネスを推進するマネージャーを目指す

＜専任職社員＞
・正社員（60歳定年）
・価値観や、ライフスタイルの多様化に対応（地域限定）
・それぞれの職種に応じた専門性を高め、マネージャーやプロフェッショナルを目指す

＜契約社員（有期雇用）＞
・事業拡大に伴う建築・土木プロジェクトのエンジニアを募集
・最長1年の有期雇用契約（最長5年）
・社員（総合職又は専任職）登用の可能性あり
・勤務地限定

…となります。

建設業界の経験者で、エンジニアとしてのスキルをお持ちであれば、まずは契約社員として入社し、契約期間の終了で正社員へのキャリアアップを図るのも選択肢となるでしょう。

大成建設の建築分野の中途採用募集情報（求人例）

大成建設の中途採用の募集要項（建築分野）を具体的に挙げると、以下のような募集がありました。

【建築営業（総合職・正社員）】
部署：営業総本部
業務内容：営業戦略の立案と営業活動の実施、法人営業業務、ソリューション営業業務（提案営業）、国際営業業務など
応募条件：
・大学または大学院卒業後、法人営業実務経験（３年以上）
・資格の保有（下記）
一級建築士、技術士、1級建築施工管理技士、不動産鑑定士、再開発プランナー、不動産証券化協会認定マスター、宅地建物取引士、建設業経理士（1級）、TOEIC800点以上
なお、建築士の資格についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

【知的財産（専任職・正社員）】
部署：技術センター
業務内容：特許、商標、契約に関わる知的財産の構築に関わる業務
応募条件：
・工学·理学分野における特許出願関連業務の経験（５年以上）（必須）
・弁理士資格、または知的財産検定1級（特許）（歓迎）

【設計・施工（総合職・契約社員）】
部署：エンジニアリング本部
業務内容：風力発電（陸上・洋上）の特高電気設備における変電所設備、自営送電線（地中・送電鉄塔）の設計・施工
職務内容：競争入札の入手対応、入手後の基本設計、施工管理、保守・メンテナンスなど
応募条件：
・電気工事（強電関係）の設計又は施工の経験（必須）
・（陸上・洋上）風力発電所建設工事の電気工事経験者（歓迎）

なお、各職種の年収イメージは「経験・能力を考慮の上、決定」とある場合と、具体的な年収ゾーンが記されている場合があります。

大成建設への転職を望む場合は、希望する職種の募集要項を調べてみると良いでしょう。
施工管理技士の資格についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

大成建設が求める人物像

大成建設に転職するにあたって、大成建設が求める人物像を知っておくのは大切です。コーポレートサイトには、大成建設が求める人物像として以下の3つが挙げられています。

• 1：多様なメンバーと1つのゴールを目指せる人
• 2：ポジティブ思考と実行力を兼ね備えた人
• 3：「地図に残る仕事。」に携わりたいという「熱い想い」を持った人

この中で、1、2はどんな仕事にも通じる大切なマインドのため分かりやすいと思いますが、気になるのは3の「地図に残る仕事。」ではないでしょうか？

詳しくご説明すると、140年を超える歴史をもつ大成建設には、国家プロジェクトをはじめとする数多くの「地図に残る」大きな仕事が国内外に存在しています。

そして、社会の基盤を支える大成建設のプロジェクトは今後も脈々と続いていくため、社員一人一人が「お客様に満足していただける建物を造りたい」「建設事業を通して広く社会貢献したい」という熱い思いを持っていることが大切だ、というのが大成建設の考えです。

まとめると、大成建設の面接では、協調性やポジティブ思考をアピールするとともに、建設事業の価値を充分に認識して情熱を表現するのも良いアプローチだと思われます。

大成建設にはどんな福利厚生や社員教育制度がある？

この項では、大成建設にはどんな福利厚生や教育研修制度があるかについてご紹介します。

大成建設の福利厚生

大成建設は老舗の大企業のため、社員寮、全国各地の保養所や提携クラブ（リゾートホテル・旅館等）、育児休業やベビーシッター利用補助券の配布、海外手当といったさまざまな福利厚生が揃っています。

休暇制度の種類も豊富で、作業所異動時や工程の節目に取得できる「節目休暇」、疾病・社会貢献活動時などに取得できる「リバイバル休暇」、一定の勤続年数または年齢に達した時に取得できる「リフレッシュ休暇」や「結婚休暇」など、とても充実しています。

大成建設の社員教育制度

入社後約1週間の集合研修と、その後の原籍別（土木系・建築系・事務系）に分かれた導入研修があり、研修を終えると各自配属された部署の先輩社員の指導のもと、業務を行います。

大成建設への転職希望者におすすめの転職エージェント

大成建設や、そのほかの建設関連企業へ転職したいなら、「転職エージェント」に登録して転職活動を行うのが良い手段です。

昨今では、求職者自身の力だけではなく、転職エージェントを利用して希望する企業の間に入ってもらうのが主流となっています。

もし、有能な転職エージェントがいれば、希望する企業に向けて求職者の価値を最大限にアピールすることも可能です。結果的に、同じ人材であっても転職の成功確率を何倍にも上げられるでしょう。

しかし、世の中にはさまざまな人材サービスが存在するため、自分の年齢や職能に合った転職エージェントを利用することが大切となります。

一例として、全国で施工請負を実施する会社が運営している「建築転職」をご紹介します。

「建築転職」は、建築関連会社に特化したエージェントです。業界や各種職能に詳しい担当者が多数在籍しています。そのため、先ほど述べたような求職者の長所についても理解があり頼りになりますし、企業側への提案・調整もバッチリ。

求職者の専門的な悩みにも親身に寄り添ってサポートしているので、第二新卒世代などの初めての転職にも、心強い存在となるでしょう。

おわりに

当記事では、大成建設の理念やスローガン、転職・中途採用の情報、福利厚生、エージェントを利用した転職方法についてご紹介しました。転職活動のご参考になれば幸いです。

大成建設は、2023年現在でも増員が行われているなど、事業の拡大を続けている老舗の大企業です。エンジニア職では契約社員の募集が行われ、実力次第で正社員になるチャンスもあることが分かりました。

「建築転職」などの建築業界に特化した転職エージェントを利用して、大成建設への転職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。