施工管理はホワイト企業で働ける?よい環境に恵まれる働き方を紹介

施工管理と聞いてホワイトな労働環境をイメージする方は少ないのではないでしょうか。
しかし、建設業は官民一体となって働き方改革を進めている最中であり、働きやすい環境を実現している企業も現れています。

そこで、この記事では施工管理におけるホワイト企業の特徴を解説します。
また、よい環境に恵まれやすい働き方を紹介するので、ぜひご覧になってみてください。

施工管理におけるホワイト企業の特徴

それではさっそく施工管理におけるホワイト企業の特徴をみていきましょう。

休日を取得できる

まずは、休日を取得できることです。
現在も4週8閉所(土・日曜日が休工日)の現場は少ないものの、交代制の出勤体制により社員の週休2日を実現している企業があります。
また、官庁工事は4週8閉所であることが多いため、国や都道府県などの工事を積極的に受注する会社は週休2日を期待できるでしょう。

近年の施工管理では、女性の活躍が増えています。
そのため、一部の企業では女性が働きやすい環境を目指し、育児休暇などの特別休暇を取り入れています。
その場合は求人で謳われていることが多いので、チェックしてみてください。

働き方改革に取り組んでいる

2つ目の特徴は、働き方改革に取り組んでいることです。
働き方改革は社会全体で取り組まれていることですが、なかでも建設業は対応が遅れている業界のひとつ。
労働基準法による時間外労働の上限の適用が令和6年4月1日まで除外されていることからも、取り組みが難しい業界であることがわかるでしょう。

しかし、リーディングカンパニーと呼ばれる企業では、業界の先陣を切って積極的に働き方改革が行われています。前述の育児休暇もその一例です。

また、施工計画のやり方でもさまざまな働き方改革の取り組みが行われています。
BIM(Building Information Model)の取り組みがその最たるものといえるでしょう。
3Dモデルによる建物理解の補助や、情報の一元化により、下請会社も巻き込んで手戻りの少ない効率的な施工計画が進められています。

以上のように、ホワイトな環境を目指す企業では、制度・技術の両方の観点から働き方改革が行われています。

みなし残業が少ない

最後に挙げる特徴は、みなし残業が少ないことです。
施工管理において、残業時間を減らすことは非常に難しい課題のひとつ。
だからこそ、みなし残業を少なく設定し、常態的な残業を減らす意識を持っている企業はホワイトといえます。

施工管理で毎日定時に仕事を終えるのは難しいですが、残業を当たり前と考えず、ライフワークバランスの取れた生活を心がけるのが大切です。
心身ともに健康を心がけ、力を十分に発揮できる状態を維持しましょう。

ホワイトな環境に恵まれやすい働き方

ここでは、施工管理においてホワイトな環境に恵まれやすい働き方を紹介します。

元請事業者に勤める

元請事業者に勤めることは、ホワイトな環境を得る有効な手段です。
元請事業者は多くの従業員や下請事業者を扱うため、労働環境改善に関する社会的責任が強く、働き方改革に対する意識が高いといえます。
また、規模が大きい企業が多く、中小企業に比べると現場の人員配置に余裕があるケースが多いでしょう。
交代制による週休2日や、有給休暇の取得を実現しやすい環境が魅力です。

また、前述のBIMのような最先端の技術で作業の効率化を進めているケースが多く、この観点からも今後の更なる労働環境の改善が期待できます。

派遣会社に勤める

もうひとつは、派遣会社に勤める働き方です。
建設現場は人手不足であることが多く、元請事業者などが派遣の施工管理者を雇うケースがあります。

派遣社員の契約は派遣会社との間で行われるものであり、施工管理の雇い主はその契約を無視して残業などを指示することはできません。
派遣会社との契約の際に条件をしっかりと確認しておけば、現場で身に余る過度な労働を強いられることがないので、ライフワークバランスの取れた生活を送れるでしょう。

責任という意味でも負担が小さいため、精神的に余裕を持って働けるのもメリットのひとつです。

転職エージェントに相談して内情を調べるのがおすすめ

求人でホワイト企業を見極めるのは、企業の規模という指標はあるものの、難しいのが実情です。
実際の働き方や労働時間、職場の雰囲気などを知る簡単な方法は、転職エージェントに相談すること。
転職エージェントは多くの施工管理の会社について詳しく知っており、内情について丁寧に教えてくれるでしょう。
多くの候補を紹介してくれるため、選択の幅を広げられます。

興味がある方は、ぜひ「建築転職」にご相談ください。

尚また、施工管理のより詳しい仕事内容や求められる資格は以下の記事をご参照ください。

おわりに

施工管理は、ホワイトな業界を目指して歩みを進めている段階といえます。
そのため、企業によって労働環境に大きな差があるのが現状です。
施工管理という難しい仕事をこなすには、適切な労働環境とライフワークバランスが欠かせません。
今回の記事を参考に、働きやすい環境で力を発揮できる会社をぜひ探してみてください。

この記事を監修した人

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株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武

保有資格:1級施工管理技士・一級建築士

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