建築転職TOP > コラム >
職種 施工管理技士の転職理由で多いのは?施工管理の資格や経験を活かせる転職先を紹介

施工管理技士の転職理由で多いのは?施工管理の資格や経験を活かせる転職先を紹介

施工管理技士の転職理由で多いのは?施工管理の資格や経験を活かせる転職先を紹介

施工管理技士の転職に多い理由は何でしょうか?ここでは、施工管理技士がどのような理由から転職を考えているのか、施工管理技士の有資格者が転職しやすい理由や、施工管理経験を生かせる転職先に関して詳しく解説しています。施工管理技士の資格保有者や、これから資格取得に挑戦したい方にとって先のイメージが明確になる有益な内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。

施工管理技士はどんな理由で転職を考える?

施工管理技士は、どのような環境で転職を考えるようになるのでしょうか。

施工管理技士の資格は、現場施工管理をする上で一人前になったひとつの証でもあり、今後のキャリアを考える通過点(ターニングポイント)です。このタイミングで、これまでのように仕事を続けるか、新しいキャリアを考えるかを検討する人が多い特徴があります。

ここでは、「現場監督」として従事している人が転職を考えるケースと、下請け業者として従事している人が転職を考えるケースの視点別に解説します。

現場監督の視点

①残業を減らしてワークライフバランスを優先したい
建設業界は、経験工学と言われるだけあり実務実績を重ねるほど現場を深く理解できます。そのため、若手の時期は効率的に業務を終わらせることができず残業時間が長時間化する傾向にあることに加え、地方勤務では、仕事以外にやる事も少なく惰性的に仕事を続けてしまい、土日を含めた残業時間が長時間化する傾向にあります。

この環境を変えるため、資格取得を機にワークライフバランスを求めて転職するケースも少なくありません。

②有給が取りにくい
建設業界は、基本的に自分の担当工種は自分だけで管理しており、自分がいないと作業が止まってしまうケースも少なくありません。このような仕事柄、有休を取得しづらい環境であることが転職を考えるきっかけになります。加えて、土日祝日も稼働する現場が多いため、有給以前に土日の出勤が当たり前になってしまっています。

③都会で生活したい
施工管理技士の資格は、大学(指定学科)を卒業した場合、1年以上の実務経験を積むことで(二級)土木・建築施工管理技士の受験資格を得ることができ、3年以上の実務経験を積むことで(一級)土木・建築施工管理技士の受験資格を得ます。つまり、施工管理技士の資格は20代に取得する人が多く、大手ゼネコンでは積極的に早期取得を指示されます。

20代を地方現場勤務に従事することで、コンビニやスーパーも近くに無く、現場と宿舎を往復するだけの毎日に嫌気がさすことも珍しくありません。大学や高校の同級生とも疎遠になってしまうため都会での生活にあこがれて資格取得を機に転職を考えるケースがあります。

下請けの視点

①雇用の不安定さ
給料が日給制であることに加えて社会保険に加入していない企業もあり、将来の生活に不安を感じる要素が多いことから転職を考えるケースがあります。建設業は、基本的に受注生産のため安定した雇用を求めて転職を考える人も多いです。

②労働量と比較して低賃金
建設業は、3K(きつい、危険、汚い)業界と揶揄されることもあり、事故の発生リスクも高いです。その割に給与面では高齢になるほど伸びが少なく製造業界の中でも低水準であることが挙げられます。このように収入面から転職を考える人もいます。

③今の会社ではキャリアアップが望めない
建設業界は年功序列が根強く残っているため、たとえ難関資格の取得、高学歴、好業績を収めても同じ会社で働き続けても昇給や昇格が望みにくいのが現実です。経験工学という側面もあり、実績を積むことで現場をより深く理解できるようになりますが、他産業と比較すると若手が評価されにくい環境であると言えます。

共通する視点

①転勤・移動が多い
施工管理の仕事は、基本的に現場勤務のため現場ごとに転勤・異動するのが通例です。家族がいる家庭では単身赴任が多く、この環境から離れるために転職を考えるケースがあります。一般的に大手建設コンサルタントや大手ゼネコンでは全国転勤があり得るため、同業種であれば、地方の中小企業に転職する割合が多いです。

ただし一方で、地方中小企業に勤めていて、資格取得を機に年収を求めて大手建設コンサルタントや大手ゼネコンに移るケースも見られます。

②職場環境が危険
結婚を機に家族ができると、自分がケガや事故にあうことで家族の生活を困窮させてリスクを背負います。そのため、現場の危険な作業を伴う仕事から身を引くために転職を考えるケースもあります。

③人間関係が悪い
一般的に現場では、竣工までの数年間は同じ作業所で一緒に仕事・生活をします。加えて、建設業界は職人気質な人間が多いことから高圧的な態度で接してくる上司も少なくありません。苦手な人と毎日顔を合わせて一緒に仕事を進めていかなければならない職場に疲れてしまったり、我慢できなくなったりした時に転職を検討するケースがあります。

④勤務が不規則
建設現場によっては、日勤に加えて夜勤でも作業が求められるケースがあります。供用している道路の切替等の単発の夜間作業や夜間のみの現場等がgあると、どうしても生活リズムが不規則になってしまいます。家族と生活の時間を合わせたい、あるいは健康や体力的な問題から、転職を考えるケースも少なくありません。

施工管理の有資格者は転職しやすい?

施工管理技士と転職エージェント

慢性的な建設業界の人手不足から施工管理技士の資格保有者は、多くの求人があり転職では非常に有利です。本項では、資格保有者が転職しやすい理由を3点にまとめて解説します。

①どこでもニーズがあるためライフスタイルに合わせて転職先を探せる

施工管理技士の資格保有者は、地方の建設コンサルタントや中小ゼネコンから好待遇で求人があります。工事規模によっては、現場監督に主任技術者や監理技術者を配置する義務があるため、施工管理技士の資格保有者を確保することで受注可能な工事数が増えることからどの企業も積極的に求人を出します。

地方企業では、全国転勤などは非常に少なく、希望のライフスタイルに合わせて生活を工夫できるメリットから都市部から地元などに戻る人も多いようです。

②大手ゼネコンに転職可能

一方で、地方の中小ゼネコンで実績を積み、資格取得後に大手ゼネコンに転職するケースもあります。やはり給与体系では地方の中小企業よりも大手ゼネコンの方が良いため転職を検討するケースです。

③現場監督(工事責任者)になることが可能

上述の通り、資格保有者は、現場監督として現場を統括できる人材ため求人がないというケースは非常に少ないです。全国に求人がありますので転職先を探しやすいでしょう。

現場監督の仕事については以下の記事で詳しく解説しています。

転職に有利な施工管理技士の資格

施工管理技士の資格を保有していると工事案件の受注が可能になるため、上述したように、地方中小企業から大手ゼネコンまで欲しい人材になれます。施工管理技士の資格には、一級・二級建築施工管理技士と一級・二級土木施工管理技士の2種類があります。いずれも転職に有利になる資格ですので、ぜひ取得を前向きに検討してみてください。詳細は各資格の解説記事でご紹介します。

建築施工管理技士

一級・二級建築施工管理技士の資格に関しては、別記事でも詳しく解説しています。こちらの記事もご参考いただけると幸いです。


土木施工管理技士

一級・二級土木施工管理技士の資格に関しては、別記事でも詳しく解説しています。こちらの記事もご参考いただけると幸いです。


施工管理の資格や経験を活かせる転職先

施工管理技士の資格を保有していることで経験を生かせる転職先は、下記の7つが該当します。

不動産

不動産は、家やビルなどの建物を販売する営業のため、施工管理を通して培った知見は建物の価値を正確に判断することに役立ちます。建物を作る側の視点を踏まえて説明できるため建物が良い物だと的確な根拠を提示することで顧客の信頼を勝ち得ることに繋がるでしょう。

設計土

施工管理の職種では、正確には設計照査を行いません。設計図書を作成するのは設計コンサルタントや設計部署であり、施工管理は現場で設計図書通りの物を作る業務を指しますが、施工管理の業務を通して設計図書を読み解く力は備わっているはずです。

また、設計士は建築士と異なり資格が必須ではないため、施工管理で得た経験を持って即戦力として活躍することが出来ます。

デベロッパー

デベロッパーは、新規住宅地やリゾート地などの大規模な不動産開発・土地開発を行う仕事です。デベロッパーは施工管理者に対して業務を発注するため、建設の上流工程で、施工管理の経験を生かすことが出来ます。

デベロッパーについては以下の記事で詳しく解説しています。

公務員

施工管理を経て公務員に転職するケースも比較的に多いです。公務員に転職するケースで他と最も大きな違いは、転職が難しいとされている40代以降の方でも採用可能性が高いことです。高度経済成長期に建設された多くのインフラが更新時期を一斉に迎えており、耐震工事や震災復興関連として求人が多い傾向にあります。

また、雇用の不安定な施工管理から安定を求めて公務員になるケースも一定数ありますが、公務員試験に合格する必要があるため勉強時間を確保する必要があります。

ビル管理

ビル管理とは、ビル・ホテル・病院・学校といった建物に使用されている設備の維持管理を行う仕事です。ここで言う維持管理とは、設備点検、機械の動作確認、劣化の診断、部品の修理・交換などのメンテナンス作業全般を指します。施工管理の経験から建物の構造・業界事情を詳しく理解していれば、不具合箇所の認識や適切な業者選びが可能になるため、管理業務で活躍するでしょう。

都市再生機構

独立法人都市再生機構は、大都市において市街地整備や都市開発・整備を支援しています。この業務では、民間企業との協力が必須のため施工管理を通して培った業界の理解・コミュニケーション力・管理能力を生かすことが出来ます。

建築資材メーカーの営業

営業職は、幅広い業界で求人を募集しています。中でも建設資材メーカーは、扱う機器が特殊であり、コミュニケーション力に加えて現場への搬入手配のための現場理解が重要です。施工管理を通して現場状況を正しく認識する力を培うことで、建設資材メーカーとして現場に最適な商品の提案をすることが可能になります。

おわりに

施工管理技士の資格保有者が転職する理由を明確にイメージできたでしょうか。施工管理技士の資格保有者は案件受注の際に企業にとって大きな利点になるため転職に非常に有利に働きます。この記事を読んで資格取得を前向きに検討する人や、資格保有者が転職するきっかけになる人が増えることを願っています。

この記事を監修した人

プロフィール写真

株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武

保有資格:1級施工管理技士・一級建築士

関連する記事