ハウスメーカーに転職するなら知っておきたい仕事内容&求人・転職情報を探す方法、気になる平均年収も紹介

ハウスメーカーは、個人の豊かな生活を後押しする企業です。家が完成したときの喜びは、ひとしおでしょう。ハウスメーカーへの転職に魅力を感じる方も、多いのではないでしょうか?

ハウスメーカーは、他の建築業界と異なる点がいくつかあります。転職後の会社で活躍するためには、仕事内容を知ることが重要です。この記事ではハウスメーカーの仕事内容や求人・転職情報の探し方を解説し、転職成功につながる情報を提供いたします。

ハウスメーカーはどういう会社?

ハウスメーカーは、以下の特徴を持つ会社です。

  • 建築業のなかでも、住宅に特化している
  • 全国展開をしている
  • 自社に研究・開発部門があり、ブランドを持っている

営業活動から設計、施工管理、引き渡し後のアフターサービスまで、ワンストップで提供していることもハウスメーカーの強みです。

ハウスメーカーの社名は多種多様です。例えば、一条工務店は社名に「工務店」の名称がありますが、代表的なハウスメーカーの一つに挙げられます。

建築会社やゼネコンとは何が違う?

ハウスメーカーと建築会社では、仕事の範囲に違いがあります。ハウスメーカーは住宅専門であることに対して、建築会社はさまざまな種類の建物を受注することが特徴です。また、ハウスメーカーは個人から受注する元請け企業ですが、建築会社は下請けとして仕事を請ける場合も少なくありません。

ハウスメーカーとゼネコンにも、違いがあります。ハウスメーカーの顧客は個人が多く、納品物件は住宅です。一方でゼネコンの顧客は国や地方自治体、企業であり、大規模な建築物が納品物件となります。また、ゼネコンの施工管理は1つの現場でチームを組む場合が多い一方で、ハウスメーカーでは1人で複数の現場を掛け持ちするケースも珍しくありません。

ハウスメーカーの仕事内容を職種別に解説

ハウスメーカーではより良い家を建築する目的をかなえるため、さまざまな職種の方が働いています。代表的な6つの職種について、仕事内容を確認していきましょう。

営業職

ハウスメーカーの営業職は住宅展示場の来場者に対して、また、公式サイトなどにコンタクトを取ってきた顧客に対して行います。個人にとっては金額が大きく、商談期間も長くなります。家そのものの良し悪しはもちろん、営業担当者自身が信頼を得ることも成約には重要なポイントです。肉体的・精神的なタフさも求められるでしょう。

ハウスメーカーの営業職の仕事内容は、以下の記事でより詳しく解説しています。

設計職

この職種には、建築士や設計士、設計補助が該当します。建築士が主体となり、家の設計や打ち合わせ、役所への届け出を行います。設計の技術はもちろん、コミュニケーション能力も求められる職種です。なかには1人の設計者が1年で数十棟の設計を行う企業もあります。複数の案件を同時に抱えるのは大変ですが、より早く経験を積めるでしょう。

設計士や設計補助職の方は、建築士の指示のもと業務を進めることになります。ハウスメーカーの設計職の仕事内容は、以下の記事で詳しく解説しています。


尚、建築士の仕事内容についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

建築CADオペレーター

設計者の指示に従い、建築図面を作成する職種です。パソコンを使いCADを操作できるスキルが求められる一方で、外出がほぼなく力仕事もないことはメリットに挙げられます。一方で職務上の権限は、あまり大きくありません。

建築CADオペレーターは、派遣会社で募集されているケースも多いです。仕事内容は、以下の記事もご参照ください。

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターは、住宅の内装や照明、家具の配置などを提案する職種です。住宅の内部に関わるため、住み心地に大きく影響する重要な役割を果たします。

インテリアコーディネーターは設計担当とチームを組み、協力しながらより良い住まいをつくります。他の職種や顧客と打ち合わせを行う機会もあるため、コミュニケーション能力が求められる職種といえるでしょう。

施工管理職

施工管理職は設計職が作成した図面に従い、住宅を建てる計画や工事の管理・監督を行う職種です。建築施工管理技士など、主任技術者や監理技術者になれる資格を持つ方が任命されるケースが多いです。実際に住宅を建てる作業は、下請業者が行います。

あらかじめ決められた納期と予算を満たせるよう、創意工夫を凝らして計画を立てる必要があります。さまざまな立場の方と関わりがある職種ですので、コミュニケーション能力も必要です。

ハウスメーカーの施工管理職の詳しい仕事内容は、以下の記事をご参照ください。


事務職

他の会社と同様に、ハウスメーカーにも事務職がいます。営業職をサポートする営業事務や、設計職や施工管理職をサポートする技術事務は代表的な職種です。もちろん総務や人事、経理業務を担当する事務職もいます。配属される部署により業務内容が大きく変わる職種です。

ハウスメーカーへの転職時の志望動機を書くコツ

ハウスメーカーへの転職において、志望動機は必ず問われる項目です。内定につながる志望動機を書くコツはなにか、2つの観点から確認していきましょう。

自分自身の把握と情報収集を万全に行う

転職活動においては、これまでの経歴と入社後どのように活躍したいかという項目が問われます。ご自身の強みや弱み、入社後に目指すことなども含めて、自分自身と真摯に対話しまとめましょう。また、お持ちの資格もまとめておくことをおすすめします。

加えて、ハウスメーカーに関する情報収集も重要です。業界研究や職種の研究はもちろん、ハウスメーカーにはそれぞれ個性があることも忘れてはいけません。企業研究を十分に行い、会社の特徴をつかみましょう。この段階で志望する会社が絞られるケースもあります。

採用担当者が納得できる志望動機の提示が重要

採用担当者が納得できる志望動機を提示できるかどうかは、合否を左右するほど重要な項目です。企業や職種を選んだ理由はなにか、入社後どのような形で社業に貢献できるかという点について、ご自身の言葉で伝えましょう。前職を離職した理由が後ろ向きのものであっても、なるべく前向きな表現を使うことも重要です。

よい志望動機は「なぜ他社ではなく当社なのか」という疑問への答えがあり、「入社後、当社で活躍してもらえそうだ」という期待を与えるものです。このような内容の志望動機になるよう、内容を十分に検討しましょう。無理に難しい言葉を使わず、わかりやすく示すことも重要です。

ハウスメーカーの求人・転職情報を探す方法

ハウスメーカーの求人は、さまざまな方法で探せます。一つの方法にこだわらずに探すことで、あなたに合った企業を見つけやすくなるでしょう。

ここでは主な3つの方法を取り上げ、それぞれの特徴を解説していきます。

求人・転職サイトで探す

求人サイトや転職サイトの活用は、ハウスメーカーの仕事を探すポピュラーな方法です。気になる企業が見つかったら、ダイレクトに応募できることはメリットに挙げられます。

ただし、ハウスメーカーはすべての転職サイトに募集広告を出すとは限りません。チャンスを広げるためにも、複数の求人サイトや転職サイトに登録しましょう。求人情報を比較・検討し、ご自身にマッチした企業に応募することをおすすめします。

転職エージェントで探す

転職エージェントは転職希望者から詳しくヒアリングしたうえで、希望に合った企業を紹介し転職の後押しをするサービスです。費用は企業から受け取りますから、転職希望者は無料で利用できます。「非公開求人」と呼ばれる、転職エージェント経由でしか応募できない求人への応募ができることも、魅力の一つに挙げられます。

ハウスメーカーに転職し活躍するためには、業界を熟知した転職エージェントへの依頼がおすすめです。「建築転職」は、建築業界専門の転職エージェントです。建築業界を熟知したコンサルタントがあなたのスキルを正しく評価したうえで、転職先を紹介いたします。建築転職の活用により、ハウスメーカーへの転職成功に近づくことでしょう。

建築転職

企業サイトで中途採用やキャリア採用の情報を探す

大手企業を中心に、ハウスメーカーは自社の公式サイトで求人を募集するケースも少なくありません。気になる企業があれば定期的にサイトを見て、中途採用やキャリア採用の情報を探しましょう。もし求人があれば、条件を確認したうえで応募すればよいわけです。

企業サイトで常に求人を募集しているとは限りません。サイトを見たタイミングで求人がない場合は、しばらく待つことも一つの方法ですが、企業サイトに求人が出ていなくても、転職エージェントが求人を持っているケースも多いので、エージェントに相談してみるといいでしょう。

ハウスメーカーへの転職をおすすめしたい人

ハウスメーカーの顧客は個人が大半ですから、受注には顧客一人ひとりの感覚や感情も重視されます。理詰めですべて解決できると思わず、顧客の気持ちに寄り添った仕事を進められる方がおすすめです。面倒見の良い方やよく気がつく方にも向いています。もちろん、良い家を提供したいという意欲も重要です。

また、ハウスメーカーの施工管理は、一人で複数の現場を掛け持ちするケースも多いので、1つの現場で腰を据えて働くよりも、さまざまな現場を経験したい方におすすめです。

ハウスメーカーの平均年収

ハウスメーカーでは、さまざまな職種の方が働いています。職種ごとの平均年収を、転職サービスdoda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)」のデータをもとに確認していきましょう。

職種 平均年収額
設計(建設/土木) 456万円
施工管理(建設/土木) 451万円
製図/CADオペレーター(建設) 341万円
営業-建設/不動産 416万円

設計や施工管理、営業職では、年齢が上がるにつれて平均年収額も上がる傾向にあります。実績を積みスキルを上げることで、年収のアップを実現できるでしょう。

ハウスメメーカーの求人募集例

ハウスメメーカーの求人は多様です。ここでは、「建築転職」で取り扱っている建築系の求人の中から、ハウスメメーカーの求人募集の一例をご紹介します。
(※2023年8月時点の求人情報です。募集内容は変わる可能性があります)

自由設計の注文住宅を提供するハウスメメーカーの求人

  • 仕事内容:注文住宅のプラン設計業務全般
  • 応募条件:経験重視
  • 週休2日制(土・日)、年間休日120日
  • 年収5,500,000円 〜 7,700,000円
  • ビジネスカジュアルな服装での勤務可

創業60年の実積あるハウスメメーカーの求人

  • 仕事内容:設計業務(個人の注文住宅、法人の建築のいずれも)
  • 応募条件:記載なし
  • 完全週休2日制、年間休日115日
  • 年収4,000,000円 〜 5,000,000円
  • グレード給制度を導入

建築業界専門の転職エージェント「建築転職」では、上記以外にもハウスメメーカーの求人を多数取り扱っています。登録いたただいた方には非公開求人情報も紹介しておりますので、ぜひ下記から無料登録ください。

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おわりに

ハウスメーカーは、顧客の喜びをダイレクトに感じられる業種です。職種によって求められるスキルや仕事内容は異なりますが、総じてコミュニケーションスキルが求められる仕事といえるでしょう。

ハウスメーカーへの転職情報は、さまざまな方法で掲載されています。しかしより良い転職の実現には、転職エージェントの活用がおすすめです。この機会に「建築転職」への相談もご検討ください。

この記事を監修した人

プロフィール写真

株式会社トップリフォームPLUS
取締役
小森 武

保有資格:1級施工管理技士・一級建築士

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